『学問』 新潮社刊
2009年 08月 01日
山田詠美の『学問』を読みました。彼女の作品の中で、若い人たちが読むのに『ぼくは勉強ができない』についで、ふさわしい作品ではないかと。
若い時に純潔を重んじるのが当然か?ということを疑わなければなりません。(とは言っても、今はほとんど顧みられないのかもしれません。)
『学問』は少し不思議な構成です。主人公の小学校から高校時代を描きながら、その間に本人たちの死亡記事が挟まれているという……。これがどんな効果をねらっているのか、わたしにはわかりません。
主人公たちは現実時間では49歳くらい(生きていれば)、そして2020年代に死ぬことになるのですね。近未来に死ぬことを提示して、過去を描くことでしか純潔は描けないのでしょうかね。
若い時に純潔を重んじるのが当然か?ということを疑わなければなりません。(とは言っても、今はほとんど顧みられないのかもしれません。)
『学問』は少し不思議な構成です。主人公の小学校から高校時代を描きながら、その間に本人たちの死亡記事が挟まれているという……。これがどんな効果をねらっているのか、わたしにはわかりません。
主人公たちは現実時間では49歳くらい(生きていれば)、そして2020年代に死ぬことになるのですね。近未来に死ぬことを提示して、過去を描くことでしか純潔は描けないのでしょうかね。
# by miketa-no-ai | 2009-08-01 09:54 | 読書