ベーコン・サイコン
2007年 12月 21日
女流作家二題題
いしいしんじを読みながら、実は『ベーコン』(井上荒野)と『再婚生活』(山本文緒)も読んでいました。連作短編集と日記ですから、ちょうど前菜やデザートみたいなものでしょうか?
『ベーコン』については、性愛と…なんていう書評が多いので、ちょっと構えてしまいますが、けっしてイヤらしい感じではなく、意外な結末のちょっとした必然というような形で描かれていて、好感がもてます。
鬱のなかで再婚生活を送る山本さん。ついがんばってとつい声を掛けてしまいがちですが、声をかけられる当事者も、そのことははっきりと自覚されているのですよね。そんな当たり前なことが新鮮な日記は、日記マニアでなくても、結婚なんかまだまだ先という方にも、興味深い作品となっていると思います。
いしいしんじを読みながら、実は『ベーコン』(井上荒野)と『再婚生活』(山本文緒)も読んでいました。連作短編集と日記ですから、ちょうど前菜やデザートみたいなものでしょうか?
『ベーコン』については、性愛と…なんていう書評が多いので、ちょっと構えてしまいますが、けっしてイヤらしい感じではなく、意外な結末のちょっとした必然というような形で描かれていて、好感がもてます。
鬱のなかで再婚生活を送る山本さん。ついがんばってとつい声を掛けてしまいがちですが、声をかけられる当事者も、そのことははっきりと自覚されているのですよね。そんな当たり前なことが新鮮な日記は、日記マニアでなくても、結婚なんかまだまだ先という方にも、興味深い作品となっていると思います。
by miketa-no-ai | 2007-12-21 23:33 | 読書