今日のビタミン 東直子 本阿弥書店
2008年 06月 07日
副題に*短歌添え*とあるように、『歌壇』に連載された食に関するエッセイをまとめた本である。 歌の世界に疎いわたしは正直東さんの本を読んだこともなく、今回読んだのも、どこかのBLOGに紹介されていたのが、記憶に残っていたからだ。
しののめのしろくのびてゆくものをわたしの中に通していった
陽のことをいちばん知っている穂先ふれればふるえやまぬ ふれたり
最初の歌はうどん、次は山菜のてんぷら。四季折々の食材が、歌人の中で反芻され歌となる。市井の生活とその中のやわらかな感情の交錯が、歌のように素直に書かれていて、案外ひかれてしまう私が、意外でした。
しののめのしろくのびてゆくものをわたしの中に通していった
陽のことをいちばん知っている穂先ふれればふるえやまぬ ふれたり
最初の歌はうどん、次は山菜のてんぷら。四季折々の食材が、歌人の中で反芻され歌となる。市井の生活とその中のやわらかな感情の交錯が、歌のように素直に書かれていて、案外ひかれてしまう私が、意外でした。
by miketa-no-ai | 2008-06-07 16:20 | 読書